早期発見がなにより大切です
「歯が痛くなってから」「むし歯ができてから」歯医者さんに行く方はとても多くいらっしゃいます。
歯を削って詰め物や被せ物などの補綴物で補うことでむし歯を治療することはできますが、それらは長い時間が経てば劣化していき、歯と補綴物の隙間から再びむし歯になってしまうことも少なくありません。
人間の歯は、一度失ってしまったら再生できません。詰め物や被せ物などで補うことはできても、歯としての寿命は確実に短くなってしまいます。生まれ持った自分の歯に勝るものはないのです。
初期のむし歯は削らずに治すことができます
歯の外側を覆うエナメル質に小さな穴がある状態であれば、ほとんどの場合はクリーニングと薬剤塗布、適切な歯磨きを続けることによって、削る必要もなく治すことが可能です。
ただしこの状態はまだ自覚症状がなく、ご自身で鏡を見ても気づけないことが多いです。
歯の抜ける原因の第1位が歯周病です
現代人の85%は何らかの歯周病にかかっていると言われています。むし歯は治療を受ける方が多いのですが、歯周病は自覚症状が薄く、すぐに治療をされない方が多いようです。
しかし、むし歯が原因で歯を失うケースよりも圧倒的に多いのが、歯周病によって歯ぐきが徐々に蝕まれていき、歯が抜けてしまうことです。歯周病はありふれたものと思われがちですが、放っておくと恐ろしい病気です。
悪くなる前に歯科検診を
むし歯も歯周病も、進行してしまうと治療で元に戻すことはできません。治療には時間もお金もかかります。何より歯の寿命が短くなることで、将来自分の歯で咬めなくなってしまうリスクがあります。
歯の不具合は口の中だけでなく、消化器や全身の骨格のゆがみ、アルツハイマーを発症しなりやすくなるなど、身体全体の健康にかかわります。
自覚症状がないうちでも、定期的に歯科医のチェックを受けることで早期に発見・治療することができます。
「悪くなってから」ではなく、「悪くならないように」予防することが大切です。